- 【歩数】1日3,000歩未満の割合は24%とわずかに回復も、コロナ影響前には戻らず
- 【体重】宣言中に“コロナ太り”するも、「歩く」以外の工夫で約0.3㎏減少
- 【体脂肪率】歩数にかかわらず宣言中は上昇した体脂肪率、解除直前から減少の傾向に
※調査対象:当社が提供しているAI健康アプリ「カロママ」「カロママ プラス」(以下 当アプリ)のユーザー
■調査結果
1.歩数
<1日3,000歩未満の割合は24%とわずかに回復も、コロナ影響前には戻らず>
歩数を、日本人の平均歩数(※1)の半分未満となる「3,000歩未満」「3,000~6,000歩」「6,000~9,000歩」、健康日本21の目安(※2)である「9,000歩以上」の4段階に区分し、期間による変化を分析しました。
3,000歩未満の方は、コロナの影響がさほど大きくなかった1~2月では15%程度だったのに対し、緊急事態宣言期間では30%近くまで増加しました。緊急事態制限が解除された6~7月では、3,000歩未満の割合は22~24%程度とわずかに回復したものの、コロナ影響前に比べると依然高いままです。
※1 平成29年度「国民健康・栄養調査」の結果では、日本人の平均歩数は6,322歩です。(20~64歳の平均歩数は7,121歩)
※2 「健康日本21」の20~64歳の歩数の目標は、男性9,000歩、女性8,500歩です。
2.体重・体脂肪率
●体重
<宣言中に“コロナ太り”するも、「歩く」以外の工夫で約0.3㎏減少>
2019年12月1日~2020年2月1日の中で、体重のデータがある2月1日に最も近い日の体重を基準として、2月以降の体重の増減を調査しました。
基準日と比べて4月2週目では、9,000歩以上の方は約-0.4㎏でした。6,000~9,000歩の方は約-0.25㎏、6,000歩未満の方では約-0.2㎏とダイエット効果が出にくい状態となっていました。
緊急事態宣言の期間中は歩数にかかわらず体重は増加傾向になりましたが、5月2週目付近から減少傾向に転じました。緊急事態宣言解除後は、歩数による差はほぼなくなり、-0.25~-0.3㎏減少しています。
当アプリユーザーのうち、約75%はダイエットやメタボ改善を目的としています。歩数を増やせない昨今の状況に対応し、食事の工夫や家でできる運動など「歩く」以外の行動で工夫しながらダイエットしていることが伺えます。
●体脂肪
<歩数にかかわらず宣言中は上昇した体脂肪率、解除直前から減少の傾向に>
2019年12月1日~2020年2月1日の中で、体脂肪率のデータがある2月1日に最も近い日の体脂肪率を基準として、2月以降の体脂肪率の増減を調査しました。
2月2週目から3月4週目までは、9,000歩以上を歩いている方は順調に体脂肪率が減少している一方で、9,000歩未満の方の数字は横ばいでした。4月に入ると、歩数に関わらず体脂肪率は上昇しました。しかし、5月3週目付近を境に体脂肪率は減少傾向に転じました。その傾向は、歩数の差からは見られませんでした。
■当社の取り組み
当社では、新型コロナウイルスの影響を受けている企業や従業員の健康管理を支援すべく、当アプリを通じて、4月8日より以下の施策を実施しています。
・テレワーク中の健康状態の集計機能
従業員の健康状態をアプリに記録し、集計できる機能を提供しています。
この機能を通じて従業員の健康状況を簡易に把握することができます。
・「自宅でできる運動メニュー」の動画配信
運動不足を解消すべく、自宅でできる運動やストレッチメニューを動画配信しています。
・新型コロナウイルスに対する最新情報の配信
厚生労働省発表の情報など、最新の対策情報を迅速に配信しています。
今後も当社は、新型コロナウイルス流行下での生活習慣(身体状況、健康行動、食事内容など)の変化を発信してまいります。
■調査背景
新型コロナウイルスの感染拡大により、政府や厚生労働省からは2020年2月末より外出自粛の要請や、テレワーク促進等の感染拡大防止策が発表されました。また、4月上旬には緊急事態宣言が発令されました。
緊急事態宣言こそ5月末に解除されましたが、7月29日には1日の国内感染者が1,000人を超えるなど、感染拡大は未だ止まりません。新しい生活様式への適応が迫られる中、人々のライフスタイルも変化しています。
そこで、当社が運営するAI健康アプリ「カロママ」「カロママ プラス」のユーザーを対象に身体状況・健康行動の変化を分析しました。
■調査の概要
〇分析期間
2020年2月2日(日)~2020年7月11日(土)
・歩数は、当該期間との差を比較するために、2020年1月12日~2月1日のデータも利用。
・体重と体脂肪は、当該期間との差を比較するため2019年12月1日~2020年2月1日の期間内の1番新しいデータを基準値として利用。
〇分析項目
歩数、体重、体脂肪率
〇分析対象者
当アプリのユーザーで、分析・発表の許可を頂いた利用者のうち、
・歩数は、1月12日~7月11日までのデータがある方。(n=16,302人)
・体重と体脂肪率は、分析期間内に2回以上の入力データがある方。(n=13,232人)
※「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」に関する過去の調査結果
・第1弾調査「“コロナ太り”急増」
https://www.linkncom.co.jp/news/press/264/
・第2弾調査「歩数減少」
https://www.linkncom.co.jp/news/press/295/
・第3弾調査「“家族で取り分ける”メニューが増加」
https://www.linkncom.co.jp/news/press/310/
・第4弾調査「メンタル不安増加」
https://www.linkncom.co.jp/news/press/339/
【株式会社リンクアンドコミュニケーションの概要】
リンクアンドコミュニケーションは、「社会の健康課題を解決し、自然に健康になる世界を創る」をミッションとし、IT×専門家ネットワークで「専門家がもっと身近にいて健康をサポートするシステムの構築」を目指しているヘルステック企業です。全国で約1万人の管理栄養士・栄養士のネットワークをもとに、食と健康、栄養分野のリーディングカンパニーとして、食を中心とした健康アドバイス事業、健康情報の発信事業に取り組んでいます。
<企業概要>
所在地 : 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 新紀尾井町ビル5階
設立 : 2002年7月25日
資本金 : 7億8700万円
代表者 : 代表取締役社長 渡辺 敏成
URL : https://www.linkncom.co.jp/
<提供サービス>
〇AI健康アドバイスアプリ「カロママ」
毎日の食事や運動、体重などの記録に、AI管理栄養士がすぐにアドバイスをする、ダイエットや健康管理を考えているすべての方向けのAI健康アドバイスアプリです。アプリに食事を記録すると独自のアルゴリズム・AIにより、カロリー計算、栄養バランスの評価をはじめ、食事の改善点や次の食事の提案まで、1億通り以上のアドバイス がリアルタイムで自動提供されます。また、スマホ内蔵の歩数計やウェアラブルデバイスとデータ連携することで運動量も自動的に取り込むことができます。
〇健康経営支援アプリ「カロママ プラス」
企業・健保・自治体などの健康経営、スポーツクラブ会員の健康管理など、みなさまの健康づくりをサポートするAI健康アドバイスアプリです。毎日の食事や運動・睡眠などのライフログが簡単に記録できると同時に、ダイエットのみならず、健康維持、メタボ対策、低栄養対策、ロコモ・認知症予防、重症化予防を目的に、AIが食事・運動の面から具体的で実践的なアドバイスを提供します。健康診断データとも連携可能です。ランキング機能やポイントインセンティブといった継続のための仕組みも充実しています。2017年よりサービスを開始、現在約6,000以上の団体が導入しています。
〇その他
・健康医療ニュースを専門家が解説するレビューサイト「HEALTH NUDGE」 http://healthnudge.jp/
・管理栄養士・栄養士向けのポータルサイト「かわるPro」 http://kawaru.biz/