オゾン水とは、オゾン(O3)が水(H2O)に溶けている状態のものを指し、オゾンによる超強力な酸化力によって、除菌・脱臭効果があることが知られています。
また、酸化による除菌・脱臭などの効果を示したあと、酸素と水に分離し有害な物質を残さないという特徴があり、地球に優しいとして注目を浴びています。

新型コロナウィルスの蔓延により、身近なものを殺菌する機会が増え、アルコール・次亜塩素酸ナトリウム・オゾン水等が殺菌作用があるとして知られていましたが、オゾン水が新型コロナウィルスを不活性化するという根拠を立証するものがありませんでした。

オゾン水によるコロナウィルス不活性化を確認

2020年8月19日、日機装株式会社は宮崎大学医学部の共同研究講座「医療環境イノベーション講座 Collaboration Labo. M&N※1」において、新型コロナウイルスに対するオゾン水の効果を検証し、その有効性を確認したと報告しました。

【評価ウイルス】
・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2ウイルス)※2

【試験品】
・10mg/Lオゾン水

【試験方法の概要】
ウイルス液を入れたマイクロチューブに、オゾン水を滴下した。オゾン水処理後のウイルス液を細胞に接種し、ウイルスの感染価を測定した。

【試験結果】
ウイルス液+培養液もしくはウイルス液+滅菌水道水を接種した細胞(下図a,b)では多数のプラーク(大小不同の白い点;ウイルス増殖の所見)を認めるが、ウイルス液+10mg/Lオゾン水を接種した細胞(下図c)では、プラークを認めなかった。これは、オゾン水により新型コロナウイルスが不活化されたことを示している。

オゾン水での実験の結果であり、実使用環境での効果を示すものではないことに注意したい所だが、不活性化する効果自体があるとの証明は今後の研究に大いに役に立つ結果だ。
少しでも自身を守るために、知っておくことも大切だろう。

以下、プレスリリース引用

日機装株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:甲斐敏彦)は、宮崎大学医学部の共同研究講座「医療環境イノベーション講座 Collaboration Labo. M&N※1」において、新型コロナウイルスに対するオゾン水の効果を検証し、その有効性を確認しましたので報告します。

日機装株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:甲斐敏彦)は、宮崎大学医学部の共同研究講座 「医療環境イノベーション講座 Collaboration Labo. M&N※1」において、新型コロナウイルスに対するオゾン水の効果を検証し、その有効性を確認しましたので報告します。

新型コロナウイルスに対する有効性評価

【評価ウイルス】
・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2ウイルス)※2

【試験品】
・10mg/Lオゾン水

【試験方法の概要】
ウイルス液を入れたマイクロチューブに、オゾン水を滴下した。オゾン水処理後のウイルス液を細胞に接種し、ウイルスの感染価を測定した。

【試験結果】
ウイルス液+培養液もしくはウイルス液+滅菌水道水を接種した細胞(下図a,b)では多数のプラーク(大小不同の白い点;ウイルス増殖の所見)を認めるが、ウイルス液+10mg/Lオゾン水を接種した細胞(下図c)では、プラークを認めなかった。これは、オゾン水により新型コロナウイルスが不活化されたことを示している。
※本試験は、オゾン水での実験の結果であり、実使用環境での効果を示すものではありません。

※1:http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/mei/
※2:SARS-CoV-2 ウイルス(SARS-CoV-2/Hu/DP/Kng/19-027、LC528233)神奈川県衛生研究所から分与を受けた。