池袋にあるサンシャイン水族館ではもはや冬の恒例イベント、深海生物をメインとした「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」が1月17日から開催中です!
今年は貴重な化石や標本の展示もあり、恒例イベントでありながらも今までとは一味違った内容となっております。
この記事ではそんなイベントの魅力を紹介していきます。
チケット情報
入場料:大人(高校生以上)2,600円~
こども(小・中学生)1,300円~
幼児(4才以上)800円~
水族館への入場料は日によって価格が変わるので、詳しくは料金カレンダーをご覧ください。
https://sunshinecity.jp/file/aquarium/pdf/aquarium_calendar.pdf
また土日祝日および特定日(B・C・D日程)は、入場制限を行っておりますので、事前予約(日時指定)が必要です。
「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」公式サイト:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/zokuzoku_deep_sea/
サンシャイン水族館 アクアリウムクラブ
サンシャイン水族館では年間パスポートの新規購入、発行、更新、が終了し、新しい会員制度「アクアリウムクラブ」がスタートしました。
「アクアリウムクラブ」には、「プレミアムプラン」と「スタンダードプラン」の2種類があります。
「プレミアムプラン」
限定イベントなどプレミアム会員ならではの特典がいっぱい!いつでも入場できて、サンシャイン水族館を余すことなく楽しみたい方にオススメのプランです。
「スタンダードプラン」
平日(A日程)、気軽に行けて自分のペースでのんびり鑑賞! 気軽にゆったりと水族館を楽しみたい方や小さいお子様連れのファミリーなどにオススメのプランです。
※『入場者限定営業』等、一部アクアリウムクラブの入場対象外となる営業がございます。
期間中何度も足を運ぶ予定だったり、今年1年たくさんサンシャイン水族館を楽しみたい方はぜひ購入を検討してみて下さい。
詳しくは公式ページをご覧ください。
https://sunshinecity.jp/aquarium/ticket/aquariumclub.html
チケットを買ったら入館前に申し込もう!「ゾクゾク深海ツアー」
サンシャイン水族館では、水族館エントランスアクアリウムクラブ会員証発行カウンターにて、水族館の裏側を楽しめる「探検ガイドツアー」を行っておりますが、期間中は毎日11時からの回は深海生物をメインにした「ゾクゾク深海ツアー」になっております。
1名様1,000円となっておりますが、日々生き物の飼育をする飼育スタッフさんから深海生物のことを聞けて、さらにラブカなどのサメの冷凍標本や、深海で暮らしていた魚の冷蔵標本に実際に触れることが出来ます。
土日は人気も高く私が行った日には営業開始からわずか10分ほど経った時点で受付終了になっている日もありました。
「ゾクゾク深海ツアー」に参加したい方は営業開始すぐに水族館に入れるように事前のチケット購入や、土日と比べると平日の方がツアーの参加者が少なめの日もあったので、平日にサンシャイン水族館に行くのも検討してみてください。
入館してすぐから始まる深海の世界
サンシャイン水族館の館内に入ってすぐには「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」のムービーが流れるモニターと、特設水槽の展示があります。
左の水槽にはアカグツとヤマトトックリウミグモ、右の水槽にはミドリフサアンコウとキンシサンゴが入っております。
更にこちらの水槽を越えた先にはゾクゾクスタンプラリーのスタンプがあります。
館内にある4つのスタンプを集めると2種類からランダムでステッカーをもらえます。
ですが…こちらのステッカー好評につき配布が1度終了してしまったそうです。
ゾクゾクスタンプラリーの「ゾクゾク深海生物オリジナルステッカー」はご好評につき、配布終了となりました。
配布再開する場合には、こちらのアカウントにてお知らせいたします。
※ステッカーの配布はございませんが、スタンプラリー自体はご参加いただけます。
— サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) February 1, 2025
その後2月15日より配布が再開され、なくなり次第終了です。
今年のゾクゾク深海生物は一味違う!標本や化石も多数展示
ゾクゾク深海生物は冬のサンシャイン水族館では恒例のイベントで、私も何度も足を運んでいますが、毎年パワーアップしていて新たな発見があり、毎年のように「今年は何をするのかな」とわくわくしております。
「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」では、標本や化石の展示が多数用意されております。過去にも標本の展示はありましたが、今年は「色彩保存標本」という生き物が実際に生きていた頃の色を極力残した標本です。
(※従来のホルマリン漬けにする標本では、生き物の体色が退色してしまうデメリットがあります)
こちらはメンダコの色彩保存標本です。メンダコの生きていた頃の色を残した上で、更に上からだけでなく、メンダコの裏側がどうなっているのか吸盤などもじっくりと観察出来ます。
化石ハンターが発見した新種のダイオウグソクムシの「コミナトダイオウグソクムシ」の化石が実物展示
深海生物の中でも特に知られている1つに「ダイオウグソクムシ」がいます。ダイオウグソクムシは現在はメキシコ湾など世界でも一部の地域にしか生息しておりませんが、千葉県の小湊でダイオウグソクムシの化石が発見され、世界で初めて化石から見つかったダイオウグソクムシの新種として千葉県立中央博物館の研究チームから発表されており、今回は千葉県立中央博物館のご協力のもと日本の水族館では初の展示となります。
とても貴重な化石ですので、ぜひじっくりと観察してみてください!
意図的に光ることで身を守る「カウンターイルミネーション」
深海は暗い方が目立たないと思われていますが、中には意図的に身体を光らせることで外敵から見つかりにくくなる魚もいます。これを「カウンターイルミネーション」と言います。
実際の動く魚では観察しづらい発光器官を分かりやすくした模型も展示されており、また館内2階ではカウンターイルミネーションを分かりやすく紹介したムービーも放映されております。
館内2階には飼育スタッフ手作りの標本や、透明骨格標本を展示
館内2階では、「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」のイベント担当の飼育スタッフ平井さんが手作りした標本が展示されております。
ちなみに平井さんは館内1階にある珊瑚の水槽などを担当しており、深海生物がメインのこのイベントのために改めて深海生物のことを色々調べたとのことです。ぜひ平井さんが作成した標本をじっくりと観察してみてください!
また隣には硬骨を赤色、軟骨を青色で染め分け、筋肉などの組織を透明化する方法で作られる「透明骨格標本」と色彩保存標本が比較出来るように並べて展示されております。
こちらの透明骨格標本は冨田伊織さんという日本国内はもちろん、世界中で注目を集めている透明標本作家の方が作成したものです。
両方を見比べることができるこちらの展示ですが、私が特に注目してほしいのが「キホウボウ」です。
キホウボウは館内1階のダイオウグソクムシの隣の水槽で生体が展示されており、またゾクゾク深海ツアーで触れることが出来る冷蔵標本のラインナップにもいます。(※ゾクゾク深海ツアーの触れる冷蔵標本の種類は毎日ランダムです)
運が良ければキホウボウの標本にはゾクゾク深海ツアーで触れて、水族館内で生きている姿・透明骨格標本・色彩保存標本が見られるチャンスがある魚です。ぜひ注目してみて下さい!
また展示の隣では、冨田さんの作品の透明標本がアクリルキーホルダーになってガチャガチャで販売しております。
ぜひ透明標本の世界が気になった方は回してみてはいかがですか?ちなみに私は1回購入したら、ウズラの透明標本のアクリルキーホルダーが出ました。
深海生物好きにはぜひ参加して欲しい「ゾクゾク深海ツアー」
「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」の開催期間中は毎日11時からの「探検ガイドツアー」が「ゾクゾク深海ツアー」に大変身!
深海生物をメインとした解説に、鮫の冷凍標本や深海生物の冷蔵標本に触ることも出来ました。
さらに私が参加した平日の回は人数が少なめでツアーが早めに進んだのものあり、なんと貴重な瓶詰め標本を見せていただきました!
これはメンダコの標本です。今回は色彩保存標本でも展示があるので、まさかこのような形で姿が見られるとは思いませんでした。
飼育スタッフさんの解説つきで、貴重な標本を見られてとてもラッキーでした。
ゾクゾク深海ツアー以外の探検ガイドツアーも実際にサンシャイン水族館で働く飼育スタッフさん達の解説つきで、また飼育スタッフさんによって普段担当している生き物が異なるので担当しているからこそ知っている生き物の話なども聞けて非常に面白いので、ゾクゾク深海ツアーはもちろん、他の探検ガイドツアーにもぜひ参加してみてください!
水族館内のタリーズコーヒーでは、「アクアリウムココア 深海2025ver.」も登場!
水族館内にあるタリーズコーヒーでは、「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」開催期間中はアクアリウムココアの絵柄にも深海生物が登場!
絵柄はクレナイホシエソ、アカグツ、ゴエモンコシオリエビ、ラブカ、メンダコ、バケダラの全6種類!絵柄を選ぶことは出来ませんが、どの生き物が出るかランダムのわくわく感を楽しめますね。
あとがき
今回はサンシャイン水族館で開催中の「ゾクゾク深海生物2025 ~奇妙奇怪ヘンテコ深海生物~」について紹介いたしました。
サンシャイン水族館ファン歴もうすぐ6年の筆者も毎年知らないことが紹介されていて、毎年の恒例イベントでありながら年々パワーアップしてくるサンシャイン水族館の深海生物情報には驚きの連続です。
また今回のイベントでピックアップはありませんが、館内1階の「冷たい海」水槽に展示されているゾウギンザメは国内ではサンシャイン水族館と海遊館でのみ見ることが出来る珍しい深海魚です。
実はサンシャイン水族館は2020年に国内初となるゾウギンザメの卵の産卵、孵化に成功しているんです。
(※産卵個体はサンシャイン水族館への搬入前に1年以上オスとの混泳がない可能性もあることから、過去の交尾で得て長期間体内に貯精していた精子を使って受精した可能性が高いと考えられています)
ぜひサンシャイン水族館で気になる深海生物を見つけてみてください!
■サンシャイン水族館(通常営業) 概要■
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:10:00~18:00 ※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料:大人(高校生以上)2,600円~、こども(小・中学生)1,300円~、幼児(4才以上)800円~
※時期や特別営業時等により変動します
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp/aquarium/
※土・日・祝日および特定日は、事前予約(日時指定)が必要です。詳しくは、水族館 ウェブサイトをご確認ください。