しながわ水族館(東京・品川、館長:二見武史)では、イラストレーターとして活躍するよこみぞゆり氏の人気オリジナルキャラクターシリーズ「なんでもいきもの」(以下、なんもの)と、昨年に続き2回目となるコラボレーション企画、夏の特別展「よこみぞゆりのなんでもいきものパーク~かわいいものにもトゲがある~」を7月20日(土)~9月23日(月・祝)の期間で開催中です!
\ #なんもの たちが再びしな水へ/
昨年に続き2回目となるコラボ企画、夏の特別展「よこみぞゆりのなんでもいきものパーク~かわいいものにもトゲがある~」が7月20日よりスタートします!✨
詳しくはこちら⇒https://t.co/a4xRlCkTDv pic.twitter.com/ZNBUqjWrfu— しながわ水族館 (@Shinagawa_Aqua) June 28, 2024
今回はイベントの様子を取材してきました!更に以前記事で紹介したゴマフアザラシの赤ちゃんのその後や、新たに生まれたペンギンの雛についても紹介していきます。
これまでにしながわ水族館を紹介した記事はこちら
さっそく会場へ!
今回のイベントの会場はしながわ水族館の館内で、水族館への入館料だけで「よこみぞゆりのなんでもいきものパーク ~かわいいものにもトゲがある~」を楽しむことが出来ます。
入口のドアからイベントスペースまで、よこみぞゆりさんの描いた生き物達が溢れています。
更にスペース内の天井には雲をイメージした装飾もあります!
※こちらは解説パネルが設置前となっており、現在は各展示に解説パネルが設置されております。
中には記念撮影にもよさそうなパネルもあります。
こちらのイラスト、一部はこのイベントの為に描き下ろされたイラストなんです!
ゴンズイやオニダルマオコゼなど、少しパンチのある見た目の生き物も可愛らしく描かれています。
展示にいる生き物達には、しながわ水族館独自の「とげレベル」がついています。
展示には「とげレベル」付きの解説パネルでそれぞれ紹介されています。
飼育スタッフさんに気になって「1番上のとげレベル3の生き物って、どれですか?」と確認したところ、ハリネズミがとげレベル3でした!
2頭寄り添うようにして眠っているのでしょうか…?見た目でも最高のとげレベルなのが納得出来ます。
出口のところにはこんな可愛いメッセージも!ぜひチェックしてみて下さい!
ぜひ企画展と共にチェックして欲しい生き物達
名前も決まって成長がすごい!ゴマフアザラシの赤ちゃん
前回のしながわ水族館の記事でも紹介しました、ゴマフアザラシの赤ちゃんの名前が「しぶき」に決定いたしました。
しぶきについて、飼育スタッフさんに質問してみました。
Q.しぶきの体重はどのくらいになりましたか?
7/18測った時は27.5kgです。
Q.けっこう大きくなりましたね。
この月齢にしては小さい方です。しぶきは産まれて時が小さかったので、その分成長が遅めですね。
なので、いつまでも幼い感じが残っているような気もします。
Q.前回の取材の際に、陸場で飼育スタッフさんが抱えて運んでいる姿がありましたが、今はもう出来ないですか?
もう無理ですね。以前は抱えて安定させて移動すると良かったんですが、途中から空中に持ち上げられるのが嫌だったみたいで抵抗するように暴れることがありました。
17、18kgの頃には重いし暴れるしで、エサも食べるようになったので大人のアザラシと同じように体重計の上に誘導して体重も測れるようになりました。
Q.しぶきは泳ぎもすごく上手ですね!
アザラシなので、すぐにでも泳げるくらいなので。
前は陸場に上がっていることが多かったですが、最近は日中はほとんど泳いでいますね。
よく仰向けで泳いでいるので、仰向けで泳ぐのが楽しいのかと思います。
Q.しぶきと母親のふぶきの関係性はどうですか?
エサをあげるときは、必ずお母さんに先にあげて、お母さんが食べ終わって水中に帰ってからしぶきを呼んでいます。
お母さんにエサをあげている時に上がってきて、お客様側には聞こえないですが、「ぶーぶー」言いながら待っています。
Q.エサのとき割り込んだりはしないのですか?
今のところはないですね。お母さんが終わったら自分の番だとしぶきも分かっているようで、最初の頃は横まで来ていたんですが、最近はまだかなって待ちながら、お母さんが終わったら「次は僕の番ですね」とぶーぶー言いながらやって来ます。
エサを持っているか、持っていないかもわかるようで、持っていないと呼んでも上がってきませんね。
Q.しぶきってすごく賢い子なんですね!
段々と「なんでもかんでも大丈夫」みたいなのは無くなってきて、自我が芽生えたというか……。昔はよく遊んでくれたんですが、最近は自分の遊びたい気分の時しか来てくれないですね。
他のアザラシは全然来てくれないので、それと比べるとしぶきは人に慣れている方ですが、それでも来ない時は来ない、来る時は来るみたいな感じですね。
エサが終わったあとは水をかけて遊んだりしていて、昔は体を撫でたりもしていましたが、最近は撫でさせてくれないですね。
Q.親離れならぬ、飼育スタッフさん離れが始まっているんですね
そうみたいですね。ちょっと寂しいですが、それも成長の1つなのかなって思っています。
Q.しぶきはどんな子ですか?
どんな子と聞かれると難しいですが、色んなものに興味があるので、おもちゃとか初めて見るものには興味を持って触りに来たりしますけど、おもちゃに対してはちょっと飽きっぽいですね。
あとは物覚えがいいです。担当のトレーナーが色んな種目を教えていますが、割と早くに理解して出来るようになっています。
私が「バイバイ」っていう種目を教えて、昔は3回くらい振ったらやめていたのを、今はちゃんとトレーナーがサインを出していて、OKが出るまでずっと出来るようになりました。
あと顔は父親の「ホシ」に似ています。(※ホシは2024年8月時点で、バックヤードで暮らしているので、見ることは出来ません)
いつかはアザラシ館で他のアザラシと一緒に泳げるようにデビューしたいと思います。
もしかしたら、アザラシショーでしぶきのデビューがあるかもしれないので、それに向けて練習を頑張ります。
今年は2羽の雛が誕生したマゼランペンギン
昨年誕生したマゼランペンギンのスイについて前回の記事では紹介しましたが、その取材後の5月6日と5月9日に2羽の雛が誕生しました。
こちらの動画で名前も発表されて、5月6日生まれが「ナツ」、5月9日生まれが「ツバキ」となりました。
今回はナツとツバキについて、飼育スタッフさんに聞いてみました。
Q.ナツとツバキの名前の由来を教えて下さい
「ナツツバキ」という花の名前からです。しながわ水族館のマゼランペンギンの名前は品川区内の公園に生えている植物の名前が由来になっています。
今年は久しぶりに2羽生まれたので、2羽合わせて「ナツツバキ」になるようにしています。
Q.まだ名札代わりのカラータグは付けていないんですか?
見た目で分かるので、まだ付けていないです。
胸から首のところの帯状の模様が濃いか、薄いかで見分けられていて、濃いのが「ナツ」、薄いのが「ツバキ」です。
Q.ナツとツバキはどんな性格ですか?
ナツはおっとりとした性格です。ツバキは活発な性格で、もう自分でプールの中に入れたエサも取れるようになっちゃっています。ナツはまだ練習中です。
今までは親からご飯を貰っていましたが、これから夏になるとエサをそんなに食べなくなるので、それをナツとツバキにあげちゃうと自分も脱水になっちゃいますし、これから換羽が始まるので、そろそろ親離れの時期でもあるので、人の手から食べる練習を2羽とも同じタイミングで始めました。
ツバキは切ったエサを陸場で食べる練習をするのが嫌なのか、人が来るとプールに入っちゃって、なかなかあげられなかったんですが、自分で食べられるようになっていたので「じゃあもう練習は大丈夫か」ってことになりました。
ナツはツバキみたいにプールの中のエサを食べられませんし、人が来ても逃げないので今はまだ練習中です。
口元に持っていくと自分でパクっと咥えて飲むので、もう少ししたら他のペンギンと同じように差し出したらパクっと食べるようになるかもです。
まだアジの頭を落とした小ぶりなエサしか食べられないので、それをあげています。
同じタイミングで練習を始めても、このように個性が出ているので面白いなと思います。
なかなかプールに撒いたエサを食べるのを教えるのは難しくて、2023年生まれのスイはまだ出来ません。
ツバキは自分で取るようになっちゃったので、それはそれで成長ですし、そのままあげています。
Q.ツバキみたいなケースは珍しいですか?
以前にも何羽かいました。
しながわ水族館では、プールにエサをいれて自由に取る子と、飼育スタッフの手からエサをもらう子がいますが、手から食べる子は飼育スタッフが展示に入ったら寄って来て食べるので、1日2回の給餌でどのペンギンもしっかりと食べてくれています。
Q.他の先輩ペンギンとの関係はどうですか?
ナツは気が強くて、昨年生まれた先輩ペンギンのスイがナツの前に来ると、けっこうつついたりしていました。ツバキはそういったことはなく、周りに誰がいてもしらんぷりって感じです。
スイがナツになにかをしたわけではないんですが、エサが欲しくてやってくるスイがナツの家の前を通るとつついていました。
意外とそう言ったところでも性格の差が出ています。
Q.マゼランペンギンは気が強いと図鑑や紹介で言われていることもありますが、ナツの行動は関係ありますか?
以前サンシャイン水族館でケープペンギンを担当していましたが、ケープペンギンの方が気が強く、マゼランペンギンの方がほんわかしているように感じました。
ただ、ケープペンギンもマゼランペンギンも巣を守る時は気が強くなります。
普段お世話をしていてもつつかれることは無いので、気が強いと感じたことはないですが、性格や相性はあります。
この子とはダメとか、オス同士はダメとか、ペンギン同士の関係はあるかもしれません。
飼育スタッフに対しては攻撃的になる事はなく、どちらかというと気にしていないし、嫌な場合は自分から離れて行きます。
Q.ナツとスイの相性が悪いのですか?
違うと思います。
多分ナツは傍に来られるのが嫌なんだと思います。スイはなにも考えずにナツの傍に行っちゃうから、スイが嫌っていうよりは、必要以上に接近してくる無神経なペンギンが嫌なんだと思います。
同じくらいの時期に生まれて、一緒にエサを食べるトレーニングを始めても、ナツとツバキで成長に違いがあるのがよく分かりました。
ぜひしながわ水族館に行ったら、2羽の新入りペンギンに注目してみてください!
あとがき
今回の記事では夏の特別展「よこみぞゆりのなんでもいきものパーク~かわいいものにもトゲがある~」と、ゴマフアザラシのしぶき、マゼランペンギンのナツとツバキについて紹介をしていきました!
他にも、しながわ水族館ではイルカやウミガメなど様々な生き物の姿を楽しむことが出来ます。
ぜひこの夏はしながわ水族館へ足を運んでみてはいかがですか?
しながわ水族館 概要
所在地:〒140-0012 東京都品川区勝島3-2-1 しながわ区民公園内
営業時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30
休館日:火曜日(春・夏・冬休み、GW、祝日は営業)、1月1日
入館料金:大人(高校生以上)1,350円、こども(小・中学生)600円、幼児(4才以上)300円、シルバー(65才以上)1,200円
公式サイト:https://www.aquarium.gr.jp/
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